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私は猫になりたい

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万城目学「プリンセス・トヨトミ」

イメージ 1


小説の舞台が、自分の住んでいる場所や住んだことのある場所だったりすると

ぐっとひいき目になる。しっているからこそ、小説への入り込み方も深くなるし

知っている通りの一本でも出てきたら、誰にも聞かれていないのに

「この場所知ってる!」と訴えたくなるものだ。




まったく知らない場所、もしくはあまり縁のない場所の場合。

その場所の風景が立ち上るかどうかは作者の力量にかかってくる。





「プリンセストヨトミ」は、万城目学(まきめまなぶ)氏の長編。



会計監査委員が大阪府から毎年多額の補助金、複数の団体からの補助金をうけとる

謎の団体「OJO」を監査で発見する。

古いビルの一角、常駐の社員も1人もいない小さな団体が

なぜ年間五億の資金が必要なのか。

なぜ正当に補助金を受け取り続けることができているのか。

なぜ今までの検査で突っ込まれずにすんでいるのか。

いろんな「違和感」が3人の検査官を動かす。



OJOの存在が明らかになるにつれ、とんでもない事実にたどり着くという話。



個人的には、でかい史実(伝説も含め)とからめて

でっかく終わってほしかったところだが

話の大きさとは裏腹に、子供が絶体絶命の急場を納めたりするのが

ちょっと納得がいかない。



ややネタバレになるのだが「誰にも他言してはならない」出来事という設定が

個人の胸の内で話を終わらせてしまう格好の言い訳になっている。



それが万城目作品の良さだといえばそうなのだけど・・・








万城目氏は「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」が代表作である。



現代の日本の古都を描くのが抜群にうまい。

現代人が平安のことに抱くイメージと理想、そしてがっかり感。

なんでもない小さな空間や人々の習慣に息づく伝統とかを

さらっと描いてみせる。

質のいい知的な二時間ドラマといったら失礼かもしれないが

その土地のご当地ものが出てきたりして旅行気分が味わえるのも

日本人の好み似合っていると思う。







歴史は、振り返られるときにはいつも、ちょっと立派になるけれども

万城目さんの場合は仰々しい感じはしない。




ファンタジーも織り交ぜて、あくまでも今の世の中との接点を描いてくれるから

読者が頑張って意識を過去に飛ばす必要なく

ちゃんと主人公たちが過去への道をたどってくれる(その道中ストーリーになっているのである)ので

こちらはただ読むだけでよい。










これから大阪へ行こうと思う人にはお勧めしたい一冊。





プリンセス・トヨトミ


このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。










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プリンセス・トヨトミ

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村上春樹「1Q84」レビュー【こんな時代に完売御礼】



この時代に売り切れ!





村上春樹さんの新作。

1Q84、読まれた方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。



かなりの冊数が出荷されていましたから

このブログを見てくださっている方の中にも

結構な人数の方がいらっしゃるのでは?と思っています☆☆






都市部では発売日に売り切れた書店もあったとか。

ローカルとはいえ、長崎駅前の本屋さんも二日後には一巻が完売してました。




この時代にここまで売れる作家は

日本では村上さんだけでしょう。





最近また、増刷分が書店に並び

ヤフオクでの定価以上での売買も無くなりましたね。





落ち着いたところで、レビューをちょっとだけ・・・







※写真の下よりネタバレもありです。知りたくない方はお気をつけて!






イメージ 1











きちんと、整然と。




文学なのに、数列的なきちんと感を感じれる。

それが村上文学の特徴だと思っています。




今回もきちんとさせていただきました・・・・






主人公の男女、天吾と青豆が、もうすぐ30歳になるという設定。

同年代が主人公とあって、入り込み方もいつもの村上作品以上。



村上さんの本に登場する主人公は

どことなく潔癖性なところがあります。



日課が決まっていたり、リズムのある生活をしていたり

体を鍛えたりする人物が多くて

自分が決めたルールに忠実。



夏休みの予定表を書いたら、その通りに守り通すタイプなんだろうな。




読んでいてこちらも背筋が伸びます。




(村上さんもラン人群が日課で、決まった時間に小説を書くから、そうなるのは自然なのかもしれない)




今回は青豆がインストラクターということもあって

肉体的な描写、体を動かすことの意味が

いつもより更に

整然と詳しく書かれていたのが印象に残っています。




特に、ストレッチのシーン・・・。




苦痛を伴う細やかなストレッチで自身と向き合うんですよね。




天吾にとってのストレッチは小説を書くこと。






こういう、主人公達のきちんとした決まり事、

体や脳みそを使って規則的に何らかの作業をする様子は



読み手の心にも体にもぴしっとムチをいれてくれる感じがするな。

ひとつひとつドミノを並べていくような

いや、積み上げていくような。

崩れないように、基礎をしっかりと固めて

慎重に、あせらず、規則的に。







月が2つある世界「1Q84」







1Q84は、1984年にとても似ているけれど月が2つある世界のこと。




青豆は高速道路の非常口階段を下りたのがきっかけで

この1Q84にスリップしてしまう。



天吾は、電車に乗って施設の父親に会いに行く途中にスリップする。





この二人、小学生の頃の初恋同志で

お互いに忘れられない人。




青豆が月が2つある1Q84にスリップして(第一巻前半)随分経ってから

天吾がスリップ(第二巻の後半)。




二巻の後半ともなれば、読み手は

何とか二人を出会わせたいと願っているし



途中、ニアミスしているのをもどかしく思っているし




ああ、これでやっと二人は出会えるのだと安心するのに

そこで二巻が終了してしまう。



しかも青豆のシーンは自殺を決行するところで終わってます。涙






そう、このままでは、この終わり方ではあまりにも悲しい。





二人を出会わせて欲しい。







というわけで、第3巻が発売されるんだろうなと勝手に期待しています。







オウムをモデルにした宗教団体も出てきます。

NHKを暗に批判、疑問視しています。

宗教にはまり、周りの人達の優しさに気づけない滑稽さ。

輸血禁止の某宗教、信者の家族がどういう目で見られるかを遠慮無く描いてます。






全部、本の中だから、小説だからかけたことばかりです。

メディアがいいたくてもいいたくても、言えなかったことばかり。



世の中に小説は必要だと、初めて心から思いました。



オペラも文学も演劇も、実際には口に出せないことを

架空のものとして批判して鬱憤を晴らす道具だったと学んだけれど



今のこの世の中で実感を伴ってこの思いを確認したのは

1Q84が初めです。







7月の三連休、はまって読むにはちょうどいい分量。巨匠の新作、ぜひどうぞ♪
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私のおすすめ:

1Q84 BOOK 1

図書館ねこデューイ【実話】

アンビリーバボーでも紹介されたらしい。有名な猫の物語。




イメージ 1








アメリカ・スペンサー公立図書館の返却ボックスに

紛れ込んでいた(捨てられていた?)猫ちゃんが

図書館の猫として、地域の活性につながったお話。






デューイ・リードモア・ブックス




これが猫ちゃんにつけられた名前です♪

素敵ですよね。

デューイは分類法から、

リードモアブックスもしゃれがきいています。




当初、図書館で猫を飼うことは難しいと思われていたのだけど

副館長の著者の努力で認められることになります。





イメージ 2





マスコット的役割なんだけど

景気の悪かったスペンサーの町おこしにも一役買うことになり

16年間の図書館猫人生を全うしたデューイです。





物語後半は年老いていくデューイが描かれていて

とっても悲しい気持ちになりました。

年老いることは当たり前なんだけど・・・



それまでデューイが街に貢献してきたのに

「毛並みが悪くなった」「年老いた猫はいらない」とか

文句を言う人もいて



読んでいて残念な気持ちになりました。



図書館スタッフ、著者に及んではもっとショックだったろうな。






このデューイのおかげで

スペンサーのいち図書館は世界でも有名な公共の施設となり

サイトへのアクセス数もすごいんだとか。




地域の活性化に必要なものが

お金だけでも立派な建物でもない、と

何度もアピールされています。



人々の心が通う場所が必要ってことなんだと思います。

その場所をデューイが作ったと言うことです。





イメージ 3







うちの近くにものら猫ちゃんがいっぱいいます。

人間の勝ってだけじゃなくて

お互いにいい共存の仕方を探りつつ

尊敬を忘れないでいたいなと思った一冊でした。







ランキングに参加しています♪↓
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私のおすすめ:

図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語

東野圭吾「パラドックス13」

イメージ 1


東野さんの、長編新刊。





3月13日13時13分。地球をP-13という現象が襲います。

これは超トップシークレットなので

一般の人には何も知らされません。




突然、町中のほとんどの人間が消え

東京は壊滅状況になるなか

生き残った人たち。



力を合わせて生き延びようと決めます。



これまでのルールが通用しない世界で

何を善とし、何を悪とするのか。

そもそも善悪はあるのか?

生き延びたその先に何があるのかもわからない状況で浮き上がる

人の本能、倫理の崩壊、思いやりと、諦め。





極限の状態で、

人はどう振る舞うのか。どう振る舞うべきなのか。

どう裁かれるのか。



今ある法律、倫理なんて

状況に即して簡単に変わるものなのだということが

書かれています。



それでも

普遍の「よりどころ」があるのではないか

そんな希望も書かれています。




SFチックな設定ながらも

描かれているのは

人が人であるための葛藤です。



長いですが

飽きずに読めると思います。







■■心に残った場面(ネタバレ)■■




食料が少なくなり、空腹から

赤ちゃんの粉ミルクをなめてしまった男性。

許されないと攻める人、

でも彼が死ぬより赤ん坊が死んだ方が皆が助かるためではないかと意見を言う人、

赤ん坊のと男性、赤ん坊の方が命が重いのか?と疑問をぶつける人。



文明や法律が機能する世界だからこそ

最低限のことが保証される環境だからこそ

今の自分の倫理観が確立しているのだと

強く感じたシーンでした。






怪我をしたので読書の時間が増えそうです。ランキングに参加しています。
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パラドックス13

伊坂幸太郎「モダンタイムス」

イメージ 1


またまた、久しぶりのレビューになりました。

伊坂幸太郎さんの本。




これ、ちょうど草なぎさんの事件があったちょっと前に読了したんですよ。

本に書かれていたインターネット社会の怖さが

事件とリンクした部分があり、改めて本の内容が現実にあり得るものであることを

再認識させられました。






草なぎさんが捕まった公園が、「ハッテン場」であるとの書き込みを見つけました。

事件発覚直後、あるmixiの日記からです。

公園の名前と「ハッテン場」で検索をしたところ数百件しかヒットしませんでした。

その一時間後もう一度検索してみると、なんと6000件以上の記事がヒット。







事実かどうかは別として、



例えそれが嘘であっても、インターネットで書かれていることが

事実と認識されてしまうことの怖さを感じた一件でした。







インターネットで、ある言葉を組み合わせて検索した人は

殺されたり、ひどい目にあったりする。






システムエンジニアである主人公がこの事実に気づき

真相に迫るというものです。




運命と思っていたものも、不特定多数の人が絡んだ

シナリオだった、とかね。





たくさんの情報から何を選んで、何を信じるか。



情報操作が簡単にできてしまうネットワーク社会では

必要なスキルです。




伊坂さんならではのよみごたえは、中盤までありました。

しかし後半は、伏線が決着していない感がいなめません





でも、ちょっと考えさせられる一冊であることに変わりありません。







ネットに限らず、日頃関わりのある人たちの何を信じて

何を無視するか。



その人を好きになるか、嫌いになるかも

要は自分のセレクト次第。





まさか、という一面を見ても

それを無視して信じ

自分の行いを振り返って反省しようと

思います。




最近私生活でそんな状況になっているので。。。





いろいろしみる本でした。







ブログを開設している人はどんどん増えてきていると思います。

毎日更新されるブログ。

でもそこに書かれているのは選ばれた情報です。

私だってここに、プライベートで起こった嫌なことやこみいった仕事のことは

書こうと思いません。

話題を選んでいます。



でも、ブログに書かれていることがすべてだと感じてしまうひとも

世の中にはたくさんいる。



それがやっかみや尊敬に発展することもあるし

トラブルの元になることもある。




この本の中に、「人は知らないことがあるとまず検索する」という一文がありました。




でも、その人がどんな人かは、検索なんかではわからない。




ナマで向き合って

多面的に理解すること。




当たり前のことだけど

いまはもう、難しいことになっているのかも。









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私のおすすめ:

モダンタイムス /伊坂幸太郎/著 [本]

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