■ 現役アートディレクターが考える2012年の年賀状【個別お題 篇】
マンネリ打破家族年賀案
からの続きです。
最後は、各アートディレクターに個別のお題。
中島彩さんへのお題
●就職活動中の学生が人事担当者に出すお年賀

開くと・・・↓

コメント:
新年の挨拶をしつつ、観音開きの中を開いたら
しっかりと自己アピールが載っています。
顔を覚えて貰うのが狙いです。
別に水着になる必要は無かったかもしれません。
講評
体当たりです。自ら脱いでいただいたこちらのお年賀。
しかも観音開きです。
人事部で話題になること間違いなしです。
顔を覚えてもらう目標も軽くクリアできるでしょう。
「御社に可能性を感じています」という言葉も
ビキニで言うとかなり上から目線に感じますね。
このお年賀をマネしたという就活生がいたら
どんな人か興味があるのでぜひ書き込みしてください。
余談ですが、制作者の中島さんはUSTにでることを
恥ずかしいと断わられていたにもかかわらず、
この姿・・・。
あの、USTって世界中で観れるんですけど
大丈夫ですか?汗
羽山潤一さんへのお題
●モテるお年賀

コメント:
かっこつけてみました。
頼られる俺がイメージです。
講評
これも体当たり。
最近のADは体当たりが主流なんでしょうか。
残念ながら、羽山さんはモテたことがあるのかが不明です。
クラスの女子にこそこそと話題にされそうなこちらの案、
モテたい方というよりは
どんな形でもいいから話題にされたい人にはおすすめです。
タナカタカアキさんへのお題
●飼っている猫が出したそうにしているが
どうすればいい?

コメント:
写真は飼い猫のセスクです。
猫はその語源が「寝る子」からくるほど
よく寝ています。その姿をメインにしました。
講評
猫が出したそうにしているというありえない
設定でのお題でしたが、さすが猫を飼っているタナカさん。
猫メインの案が出来上がりました。
そうそう、こうやって丸くなるんですよね・・・。
よく寝てるんですよね・・・。
洗濯用のかごの底で丸くなっているところだそうです。
今林アナンダ大造さんへのお題
●社長だけど、いかにもな筆文字年賀の他に
いいのないかな?

コメント:
社員に送る用の年賀状。
社長クイズを新年から社員に出題するというものです。
正解した者には給料アップ、という社長ならではの楽しい設計。
果たして正解は?(正解はUSTをどうぞ)

コメント:
社長にしかできないネタ!
社長が出す年賀状の中で、対外用です。
お客さんとか、同業他社の取締役とかに送る用。
落合監督をクビにして責められてる中日の社長をもってきて、
「社長業、辛いっすけどがんばりますわ!」的なメッセージです。
ちなみに僕は中日の社長はそんなに悪くないと思います。
みんないじめ過ぎだなあ。
講評
このUSTオンエア時、中日の社長があまりにタイムリーすぎましたね。
給与アップの特典付きなども社長ならではです。
どちらも筆文字の社長年賀からはほど遠い案。
度が過ぎる、と解任される可能性もあってわくわくします!
以上、2012年年賀状大喜利のまとめでした。
一年のスタートを心に残る年賀状で始めたい方。
怖いもの知らずなかた。
冬休み明けに別人になりたい方。
いつもとちょっと違うお年賀をどうぞ。
よいおとしを!
2011年10月23日ONAIR
年賀状大喜利2012 現役AD4名のお年賀案
出演
今林アナンダ大造
タナカタカアキ(手裏剣)
中島彩
羽山潤一(デジマグラフ)
村川マルチノ佑子/進行役
●郵便年賀.jpをつかう篇
http://watashihaneko.blog85.fc2.com/blog-entry-431.html
●脱マンネリ!家族年賀篇
http://watashihaneko.blog85.fc2.com/blog-entry-432.html
●個別お題篇
http://watashihaneko.blog85.fc2.com/blog-entry-433.html
●USTで観る
http://www.ustream.tv/recorded/18054960
■ 現役アートディレクターが考える2012年の年賀状【脱マンネリ!家族年賀 篇】
家族用のお年賀を作っていない方に朗報!
●マンネリ化した家族年賀、さてどうする?●
メインビジュアルはお子さんの写真、旅行に行った時の写真。
近況報告が載った、顔がみえる嬉しい家族年賀も、
なんだか毎年おなじ感じになってしまう・・・
ちょっとマンネリ化?
というシーンを想定して設けたこのお題。
4人のアートディレクターが出した案はこちらです。
(オンエア番組で観たい方はhttp://www.ustream.tv/recorded/18054960でどうぞ)
・今林アナンダ大造さんの案

それぞれの家族がつぶやいています。



コメント:
いつも家族揃ってニコニコしてる写真には飽き飽きだ!
ということで、変顔を送りつけてみることにしました。
ただ変顔をするだけでは芸が無いので、
辰年=ドラゴン、ということでブルースリーにやられてみることに。
それぞれ家族のコメントは、「死に際の大イングメッセージ」です。
死に直面することで出てくる本音。
ジョブズも言っていた、「明日死ぬと思って生きろ。」というのと同じで
2012年を本気で生きる家族全員の魂が詰まった年賀状です。
講評
「写真で顔が見られるのは嬉しい。」
その事は尊重しつつも、親しい人だけが見れる変顔で
新年のお茶の間に話題提供。
辰年(ドラゴン)らしさも十分です。
それぞれの家族がぶちまける本音が
初笑いを誘います。
・中島彩さんの案

コメント:
いつもの家族写真が、このフレームを使うことで、
まるで三国志のゲームプレイヤー選択画面に!
講評
三国志ファンにはたまらないデザイン。
ワードやエクセルしか使わないという方にも
チャレンジしていただける難易度ではないでしょうか。
オンエアの現場では「(ゲームを発売している)コーエーさんの
許可を得てテンプレート配布したらどうか」と
盛り上がった案でした。使いたい人は
日本に500人はいると思います!コーエーさん!
シンプルなのに、吹き出す度の高い案です。
「誰でプレイしますか?」とのメッセージがシュールです。
・羽山潤一さんの案

コメント:
子どもさんの写真を載せてくれるお年賀は
成長が感じられていいですが、
周りの大人の成長(老化)も感じたいです。
写真館で撮るようなオーソドックスなものは
新鮮だと思います。
※うちには子どもがいないので、
とりあえず猫を入れてみました。
講評:
写真館で撮ったようなお年賀が送られてきたら
目立つと思います。家族写真を撮る習慣の
あるかたはすぐに作ることができますね。
4案ある中では、最も取り組みやすい案です。
・タナカタカアキさんの案

コメント:
娘さんに口をきいてもらえなく可能性があります。
講評:
ぱっと見、普通のお年賀だけど
1秒以上観ると違和感に気づきます。
「顔を入れ替えてみました☆」なんてコメントはせず
その事には触れずにいつものように仕上げることで
面白くなる案です。
ただ、タナカさんのコメントにもあるように
年ごろの娘さんには全く持って面白くない案です。
嫌われるのを覚悟でやってください、お父さん。
共通のお題はここまで。
次は各アートディレクターに違うお題があたえられて
制作された案をご紹介します。
つづく
ひとつ前の記事
【郵便年賀.jpをつかう篇】はこちら。
■ 現役アートディレクターが考える2012年の年賀状【郵便年賀.jpをつかう篇】
満を持して・・というか、やっと、
10月下旬にオンエアした「年賀状大喜利2012」から
現役アートディレクター4人が考えた2012年の年賀状案を
ご紹介します。
動画からお年賀案をピックアップしてご紹介するので
動画を観る時間がない方もどうぞ。
◯出演者
・今林アナンダ大造さん (なんか野郎九州/博報堂九州支社)
・中島あやさん(博報堂九州支社)
・羽山潤一さん(デジマグラフ)
・タナカタカアキさん(手裏剣)
●郵便年賀.jpを使って作ってみる●
このお題、無難なものだったはずなのですが
実はオンエア時期にはまだ郵便年賀.jpの2012年度版がリリースされていませんでした。
よって、その時にある素材を使って強引にお年賀をつくるということに・・・。
・今林アナンダ大造さんの案

コメント:
このソフトを使ったら、素材がいきなり「暑中見舞い」用だったので
困りました。年賀っぽい画像が無いのです。
しかし、そこはプロフェッショナル!
グラス入り緑茶を門松に見立て、門松のグラフィックを作りました。
なんということでしょう。
涼しげな写真が、あら不思議、一気に正月っぽいイメージに早変わり。
角松敏生の写真が素材にあれば、もっと良かったです。

コメント:
同じく、やっぱり涼しげな画像しか無いので、探していたところ、
かき氷の綺麗な写真があったので、それを使いました。
冬の高い山には行ったことがないですが、今年は行ってみたいなーという想いを込めて。

コメント:
で、色々探していたら、ネタになりそうなのはたくさんありました。
だいぶソフトの使い方に慣れてきたっぽいです。
弱肉強食の、容赦ない社会で生きようとするイメージを表現しました。
キャッチコピーはそういった社会の荒波で生き抜く確固たる意思を表してます。
「生き残れ2012」とは、頑張る若者が結成したグループです(多分)
ちなみに馬は人を食べません。
元画像はこれです。


コメント:
2012年はマヤ文明の予言によると、世界が滅びる年です。
大変です。なんとか、いろんな人に知らせるために年賀状で告知しようと思いました。
キャッチコピーは、地球が終わる前に、悔いの無い年にしようという意思が込められています。
そして、575で覚えやすく、言の葉にのるようにしています。

コメント:
世の中には悪い人たちがたくさんいます。
そういった人々は、だいたい良い顔して近づいてくるのです。
旧年中もいっぱい騙された自分を戒めるべく、新年からはそういった人に
注意して過ごせるようにがんばる、という宣言です。

コメント:
社会の「フレーム」にがんじがらめになってる自分を
自己嫌悪してる自分。
分かってるんだけど、ついつい縮こまってしまう。
自分の殻を破って、自由になりたい!成功したい!会社つくりたい!金欲しい!
そんな人用の年賀状。
哺乳瓶を開けて、はじめて、「あけましておめでとう」なのです。
ちなみに元画像はこれです。

講評【今林さん】
圧倒的なその数にまず拍手です。
順を追ってみていくことで、今林さんが郵便年賀.jpに慣れていく様子を感じ取れます。
また、夏向けの素材でお年賀をつくると言う新ジャンルも開拓されました。
既存の素材と機能をフル活用して、オリジナルを!
この考え方でご家庭でもチャレンジしてみられてはどうでしょう。
あえて「暑中見舞い素材縛り」で試練を課すのも新年早々いいかもしれませんね。
・中島あやちゃんの案

コメント:
郵便年賀.jpの素材を使って、男女の別れを表現してみました。
結婚や引越し、出産など、ポジティブなことは年賀状に書きやすいですが
「別れ」を年賀状に書くことはちょっとアレなので、
かわいらしいイラスト素材を組み合わせて、
受け取った人に「悲しいことがあったのだな」と察してもらうことが狙いです。
講評【中島さん】
友人たちが遠慮して触れないほどの負の出来事も
新年早々ネタにして昇華させられるこの案。
年明けに顔を合わせる時は、気まずいネタも払拭できているという
新しいお年賀の使い方の提案です。
そういう出来事があった方は取り入れてみてはいかがでしょうか。
また「察する」という日本人ならではの美しい思いやりあってこそ
成立するお年賀でしょう。直接言いにくいことは察してもらいましょう。
・タナカタカアキさんの案


コメント:
シンプルに干支をつかったデザイン。
中にメッセージを書けます。横にも使えます。
講評【タナカさん】
実はタナカさんへの連絡が上手くいっていなくて
普通にイラストレーターで作ってあります。
よってこのきれいなまとまり感・・・☆
テンプレートとして解放していいとのことなので、
こちらに文字が書かれていないバージョンの大きいファイルを
ダウンロードできるようにしておきます。
■DOWNLOADなう
タナカさんのテンプレートがダウンロードできます
http://firestorage.jp/download/0d22c9983a550c948d2ac202bbbd7efef18b1bbf
・羽山潤一さんの案

コメント:
僕ら世代は龍と言えばシェン○ン。
そのシェン○ンを、郵便年賀.jpのスタンプ機能を使って
ドット絵で地道に形作っていきました。
ドラゴンボールは、当時何度も描きました。
目を閉じてでもかける勢いです。
講評【羽山潤一さん】
アラサーのみなさんは、まさに龍と言えばシェン○ンです。
そのシェン○ンを一応プロらしくドット絵で地道につくったもの。
あまりに地道で局所を見つめる作業のため、龍の横棒が一本足りていません。それもまたご愛嬌です。
地道にやれば皆さんできるものなので、ぜひ応用していただきたいと思います。
こちらも気に入った方は自由にダウンロードして使ってください。
一本足りないので、そこは付け足してください。
■DOWNLOADなう
羽山潤一さんのドット絵ドラゴンのテンプレートがダウンロードできます
http://firestorage.jp/download/fe71a209d4d1f2f98f49eed09cee428dc0bdc36c
以上、【郵便年賀.jpをつかう篇】でした。
まだまだつづきます。
※番組で観たい方はこちら
■ ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~@長崎市公会堂

ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~を鑑賞。
どの俳優さんも舞台を拝見するのは初めてで、
特に山田優ちゃんの足の長さが気になりつつ臨んだ。
(そこ?)
※舞台を観る理由はだいたいミーハーなものなので
まともなレビューは期待しないでください。
竹中さん・・・テレビで見るより小顔でスタイルがいい
生瀬さん・・・背が高くがっちりしている!もっとひょろっとしている人かと思った。
山田さん・・・すべてがきゅっと小さくやっぱり脚が長かった。思ったより小柄。
いきなり見た目の感想から入ってしまうことを許してほしい。
が、とても印象に残ったので書いておく。
ベテランの俳優さんたちはみな、お客さんを注目させるのが上手く、
次の台詞を前のめりになって待ってしまう。
少しも聞き漏らさないように集中してしまう。
舞台独特の「飲み込まれ感」が心地よい。で、疲れる。
そうさせるのは、やはりそれぞれの演者さんたちの力だと思う。
舞台はヴィラグランデ青山というマンション。
同じマンションの2つの部屋での様子を
同じセットを使って同時に見せる演出方法が面白かった。
演出家ってすごいわ、やっぱ。
見終わってから気づいたが、演出は倉持裕さん。
銀河劇場で観た森山未來主演の「ねじと紙幣」と同じ演出家だった。
「ねじと紙幣」はテーマがとても重く、
途中かわいそうで観ていられない所もある舞台だったが
今回のヴィラ・グランデ青山は
主役の二人の会話がお互いに遠慮なく進むことで
そうそう、そんなことあるよね、そんなやついるよねと
共感させるシーンをいくつも作って
すっきり見終われるというものだった。
まったく違う空気をまとった作品。どちらも同じ演出家。
プロだなー。
■ 【紅葉2011】いきなり京都 3
薄暗くなった頃に一乗寺を出発。
完全に日が落ちてから高台寺へ。
高台寺周辺にはきれいに整えられた寺町があり、
「ねねの道」には通りの両脇にこぎれいなお土産物屋さんが並んでいます。

中には特に京都と関係のないお土産物屋さんも。
観光地と呼ばれる場所は、今や全国こんな感じなのかも知れません。
(湯平街道や道後温泉の近く似合ったのと同じチェーン店があったのには
思わず閉口しましたが。苦笑)
ライトアップされた紅葉は素晴らしく、
その場で素晴らしさを共有する仲間がいないことが
とても口惜しい時間でした。
ライトアップの名所なので写真はちゃんとしたものが
沢山とられていると思いますが載せておきます。

入り口にも燃えるような紅葉が。
ここでチケットを買い、奥へ進んでいきます。
庭園を進み鑑賞スポットの池の近くへ。


水面に映る紅葉が見所です。

敷地内には竹林も。
紅葉との対比が美しかった。
高台から見たねねの道。

実相寺、高台寺ライトアップを見た11月30日はそこまで冷え込みもなく
鑑賞しやすい一日でした。
つづく