■ イカロスの翼よ【限定的なふるまいについて】
今回は告白してみる。
妹宛のメールに限り
(両親や弟には送らない。妹だけである。)
ちょっと違う文体のメールを送っている。
古代ギリシアの叙情詩風の文体を使うのである。
大事な場面でそのメールを見てしまった時は
笑いをこらえるのに必死と聞き、
それが嬉しくて続けている。
時々、作っている自分が吹きそうになるのが問題だがー。
あくまで叙情詩「風」なので、適当だ。
※みりん風調味料とかと同じだと思っていただきたい。
まず、主語は言い変える。
姪や甥のことは名前では書かずに
「天使」とか「天使たち」とか「西の空の至宝」
「朝露に輝くバラの花」とか書く。
なんのこっちゃ。
とりあえず姪や甥に抱く
「大切でいとおしいかんじ」や
「宝物な感じ」が伝わればいいのである。
例えば、
「(姪や甥が)実家に一人で泊まったんだって??」
と送りたい時は
「聖母マリアのもとを離れ下界に降り立った天使よ。」となる。
「どこにいるの?行こうかな。」
と送りたい時は
「聖なる光の射ししめす丘で歓喜のハーモニーを聴けるならば、
どんな苦難も引き受けよう」
とか、
単純に「今どこ?」と聞きたい時は
「天使たちの柔らかな髪に落る花びらは
どの泉のほとりに咲くシトロンか」
となる。
こうして整理してみると、「どこにいるの?」と聞くはずが
もはや疑問形にすらなっていないことがわかる。というかわかったW
なんのことか通じないが、
最後に訳をつけることで解決している。
結局訳を付けてんのかよ!
というわけで労力は倍以上かかっている。
ちなみにタイトルの「イカロスの翼」は
大変な状況を示す時に使っていることが多い。
さて、これはなんでしょう。(答えは一番下)
「黒い鳥が窓辺に降り立った朝ー。
ああ、なんと!
イカロスの翼はもう焼け落ちていることを
賢者からの手紙が知らせたのだ!」
叙情詩に飽きたら、白文風か百人一首風で書きたいと思っている。
とりあえずしばらくは古代ギリシャ叙情詩風で。
これはメールについてだが、妹や家族など
ごくごく親しい身内にしか使わない表現やパフォーマンスは
皆さんにあると思う。
このメールは人に話せる部類だけど、
あまりに奇妙で話せないこともあるものだ。
振り返ってみてそう思った。
みなさんの限定的立ち居振る舞いは
どんなものだろう。
きっと似たようなことだと思うけど・・・
(上の答え)
営業さんから、締め切り直前の
確認のメールキター!
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